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2007年2月12日 (月)

「アイドルマスター XENOGLOSSIA」

「アイドルマスター ゼノグラシア」

アーケードから静かに浸透していったアイドルマスター。Xbox360版が2007/1/25に発売されて、アニメ・マンガ(マンガはコンプエースVOL.012(2月26日発売)より連載開始)にもなる。しかしこのアニメというのが、もともとファンであった人たちからはえらく不評だ。実際、私自身も「・・・。」と言う感じ。とはいえ「マーケティング」「作品の寿命」「アニメということ」という観点からすれば、もしかしたら悪くないのかもしれないなと最近思っています。

■□■ファン視点■□■

アニメ版アイドルマスター「アイドルマスター ゼノグラシア」はゲーム内容をアニメ化したものではありません。世界観、キャラ設定、キャストまですべて変更し、いったいなにが「アイドルマスター」なのか分からないものになっています。

「アイドルマスター」ファンからの意見を言えば、まぁ、世界観やキャラ設定の変更はいい。ぜんぜん問題ないんです。…が、キャスト変更っていうのは納得がいかない、といったところ。というのも、この作品は声優の方々によるライブというのが人気の大きなファクターとなってきたからです。キャラあっての作品ではない、声優あっての作品であったはずです。ゲーム・ドラマCDなどのキャラの設定も演じられている方の個性が強く反映されたものになっています。ファンからしてみれば、「アイドルユニットのメンバーを総入れ替えします。ユニット名・人数・各アイドルの芸名は同じですが、明日から全く別の人です。」と言われるのと同じこと。納得できるわけがありません。

古くは「まもって守護月天」、最近では「ギャラクシーエンジェル」や「夜明け前より瑠璃色な」のようにアニメで原作ごと評価を失うようなことだけは避けてほしいところなんですが・・・

■□■マーケティング■□■

商品というのは「こだわり」「サービス」という相反する2つの側面から成り立っています。この「こだわり」と「サービス」のバランスをうまく保てれば保てるほど、人気と寿命が増えるようです。

例えば「Fate/stay night」。「サービス」という側面は、セイバールート/凛ルートに非常に強く現れています。正義を貫くという点や明確な悪がいるという分かりやすさ、戦闘シーンにおけるエンターテイメント性などがそれです。「こだわり」という側面では、桜ルートが分かりやすいと思います。浅上藤乃・琥珀といったキャラクターの派生である間桐桜というキャラクターは、奈須きのこ氏の手がける作品において重要な意味を持ちます。もし仮に「こだわり」という部分が薄く、ただ売れる商品を作りたいのであれば「サービス」という面のみを強調すればよいだけのこと。(もちろん「一時的に売れる」というだけで寿命はない。「流行」と同義)「サービス」という面のみを強調するのであれば、PS2版Fateの桜ルートはイリアルートにすればいいんですから、PS2版であっても「こだわり」に手を抜かないというのが現れていると思います。

話を戻します。正直ゲームのアイドルマスターは「こだわり」が強すぎます。ゲーム内容としては近年稀にみるゲーム性の高さ。声優の面から言えば、有名声優も使っているものの、メインを張る方の知名度は高くありません。アニメは逆に「こだわり」が非常に薄く、「サービス」を強調しています。製作スタッフを見れば作品が取っ付きやすいものになることはまず間違いありません。声優も豪華そのものです。これは大衆を取り込む強力な武器だと思います。

■□■作品の寿命■□■

作品の寿命を縮める要素はいくつかあります。

  1. 品質の低い作品を乱発する(テイルズシリーズなど)
  2. ファンを無視した商品(ギャラクシーエンジェルなど)
  3. 「こだわり」のない商品/「サービス」にしか目が行っていない

などなど。なおそれぞれも相互に関係しています。2次元の図を使うとすれば、『縦軸 : 品質 / 横軸 : 「こだわり」「サービス」』となると思います。

1.については、特に言うことはありません。仕事で商品を作るのであれば、品質の低いものを乱発するなどフザケテイルノモタイガイニシテホシイモノ。■■■■じみています。

2.については、今回のように重要なファクターであるはずの声優総入れ替えなどです。今回がまさにそれですが、「サービス」を提供するために血を流しているのは間違いないですよね。ただ、「処女はお姉さまに恋してる」のような例もありますので、血を流しても得るものがあればいいのですが。

3.については、アニメ版アイドルマスターで最も危惧している点です。作品の寿命を延ばすことになるのか、減らすことになるのか、アニメ自体というよりもそれを絡めた今後の展開が「アイドルマスター」という作品の寿命を左右するでしょう。一番やばい展開は、アニメが「利益」という観点から成功し、ゲームではなくアニメを中心とした販売戦略になってしまうこと。「サービス」であるアニメは取っ掛かりでしかなく、「こだわり」はゲーム自体にあるはずです。そこをお金に目が眩んで見失ってしまえば、寿命はあっという間に縮まるでしょう。

■□■アニメということ■□■

そういえばアニメというもの自体にも制約があります。「乙女はお姉さまに恋してる」のキャスト変更内容は大人の事情が露骨に出ていましたが、アイマスのキャスト変更内容も同じですよね。さらにゲームと違いアニメには1通りのストーリーしか許されません。特にギャルゲーのようにキャラがたくさんいる作品はアニメにしにくいと思います。「フタコイ オルタナティブ」などはその点かなりうまくやっていたように思います。上記にあげた「処女はお姉さまに恋してる」や「フタコイ オルタナティブ」は成功した部類だと思います。(原作ファンの方からはいろいろとあるようですが、私だって原作ファンですからね。)

今回の「アイドルマスター XENOGLOSSIA」もみごとに上記2つのアニメのパターンに沿っています。このあたりが「もしかしたら成功するんじゃないか」と思っている最大の理由かもしれません。

■□■最後に■□■

私は「アイドルマスター」を愛しています。ゲームをやっています。アニメも見ます。マンガも見ます。どれも成功してほしいと願っています。けれど絶対に見失ってはいけない原点がある。ゲーム制作スタッフ、アニメ制作スタッフ、声優陣、そしてファンの方々。どうか作品を愛する思いがずっと続いていきますように。

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